古賀市の本年度企画展で「仮面の告白」----お面にこめられた喜怒哀楽---がひらかれた。
その紹介と感想をのべる。 世界各国の仮面をあつめた展示だが、100個以上のお面を一堂に見ると、お面ににこめられた喜怒哀楽の表情から、それぞれが一斉に何かを告白しているのが聞こえるような気持ちになる。 写真はその一部であるが、各国のデザインや材料の差によって、情緒や雰囲気が大きくことなっている。 お面は新石器時代初めの頃からはじまり、宗教儀礼や演劇にもちいられた。その目的は時代と場所により次のようにいろいろである。 神・英雄・祖先などの精霊をあらわす化身としての面 階層・結社・組合・種族などの識別をあらわす面 超能力の表現で危害からの防御手段としての面 組織支配者の力をしめす面 日本の能面 日本の能面はやはりシンプルな中に、繊細な感情が深く滲み込んでいて、一番なじみやすい。 ベニスの面 韓国の面 アフリカの面 ネパールの面 面の世界分布図が示されている。 その分布図をみると、写真の赤い部分で、案外かたよっているのは意外であった。 昔読んだ和辻哲郎の「面とペルソナ」を読み直したが、その論旨にあるように「面は人間の顔面だけを抽出して、これに人格(ペルソナ)をもたせるもの」であれば、もっと世界中に存在しているはずである。 この分布図をみるかぎりでは、なにか風土的な要因解明が必要だと思われる。
by gfujino1
| 2008-08-06 18:14
| イベント
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