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日本号の槍の運命

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 「日本号」と名づけられている名槍は、いま福岡市美術館で常設展示されている。
 豊臣秀吉が武勲をあげた福島正則に恩賞として授けた由緒ある槍で、作者は不明であるが、美術品としての評価が高く、今なら人間国宝クラスの人の作品といわれている。
 そのあと黒田家の家臣母里太衛が大杯の酒をみごと飲み干して、福島から飲みとったとする「黒田節」で有名になった。
 その後の槍の流れを最近読んだ本で詳細に知った。
 明治維新の混乱時期にこの槍が売りに出され、玄洋社の頭山満が買い取った。博多の侠客大野仁平が頭山との争いのあと、肝胆相照らすなかになり、頭山はこの槍を仁平にゆずった。
 仁平の死後、その息子が槍を売りに出し、炭鉱王の安川敬一郎が買い取った。
 子息の一人安川第五郎は子供の頃、欄干に飾られた槍をみて、怖いと思っていたという。
 しかし彼は晩年に槍を私物化するのは良くないと思い、黒田家に献上した。
 黒田家は代償に狩野派の掛け軸を安川家に授けた。
 戦後になり、槍は福岡市美術館に寄贈され、掛け軸は国立美術館に寄贈され、どちらも公共の施設で鑑賞できるようになった。
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by gfujino1 | 2007-07-14 16:32 | 郷土史

3世紀の鏡

昨日は3世紀の鏡からみた邪馬台国の話をきいた。
現在5300枚も出土している鏡を種類、時代、地域ごとに調査して、卑弥呼が魏からもらった100枚の鏡をしぼりだそうという話である。
時代的には三角縁神獣鏡が候補となり、専門的な名前や表現が多く、素人には理解しにくい点も多い話であったが、一つの可能性は、兵庫県の播磨から大阪あたりが邪馬台国らしいという結論であった。
九州でもなく、大和でもないのは意外で、また三角縁神獣鏡は中国ではつくられていないという説もあるが、それには触れずに、ただ鏡の分類整理学的な結論だったので、ひとつの仮説と考えるしかない。
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九州では福岡県前原市の平原古墳で出土した日本最大(径465mm)の鏡は内行花文鏡で、破砕されていた。
奈良県下池山古墳で出土したものは376mmで少し小さいが、おなじ内行花文鏡(連弧文)で、割られず完全な形であった。
中国より大型の銅鏡が九州で最初に作られた弥生時代後期、そして色んな文様を考案した当時の技能者の民芸的価値は、非常に進んだものであり、どんな社会であったのか興味が深まるばかりである。
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by gfujino1 | 2007-07-14 16:26 | 郷土史

博多「古渓町」

郷土文化の継承に努め、2004年6月に亡くなった生粋の博多っ子、故西頭昭三さん(享年75)をしのぶ会が14日、福岡市博多区のホテルで開かれた。
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西頭さんは1928年、同市博多区の旧古渓(こけい)町(現奈良屋町)生まれ。同町で育ち、土建業を営みながら、博多祇園山笠では同町の取締などを歴任した。

 66年の町界町名整理に伴って同町名は消滅したが、西頭さんはその証しを残そうと、97年に地元に土地を購入。同町名の由来となった禅僧、古渓和尚ゆかりの井戸「古渓水」を復元して開放した。場所は古地図の赤○付近。

京都大徳寺の古渓和尚は三成の讒言により秀吉の勘気にふれて、博多にながされ3年間ここにすみ、点茶用水の井戸を掘ったという。これは火除けのまじないにも珍重されたという。古渓和尚の像は奈良屋町の報光寺に安置されている。

古渓町地域は袖の湊時代からの魚問屋町で、その筆頭は西浜屋の博多八丁兵衛と自称した西頭徳蔵で、昭三さんはその子孫であるという。この功績がたたえられ、2003年には博多町人文化勲章を受章している。
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by gfujino1 | 2007-07-14 15:40 | 郷土史

今在家の若八幡

今在家という集落の公民館前にある若八幡宮は、かっての鎮守の森の神様であったらしい。
周辺がしだいに開発されて、住宅や店舗や消防署などが建ってきたが、まだ田園もかなり残っていて、農村風景のなかにある。
その前の道路が拡幅されたため、お社の移築が行われていたが、この春ようやく完成した。
周辺の木も少くなって、厳かな雰囲気は減ったが、新しいお社は朝日をあびて輝いていた。
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by gfujino1 | 2007-07-14 15:26 | 郷土史