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源氏物語千年紀

今年の博多山笠の飾り山には、源氏物語の人形が3箇所にも登場した。

源氏物語に登場する人物で九州までやってきた人物は「玉鬘」ただ一人というのに、千年紀に協賛しての話であろう。 玉鬘は大宰府でうまれたという人までいたが、それはあやまりで、母の夕顔の死後、乳母につれられて筑紫にくだってきたのだ。

千年前には著作権もないし、出版社もないし、日付の入った文書もない。一番古い写本で1258年に写したと記載されているものがあるだけだ。

厳密には源氏物語の存在が記録された別の文書があり、千年前に宮中に流布していたと判断されて、千年紀になったという。

それは紫式部日記「寛弘5年11月1日:敦成親王五十祝」の記事からで、写真の絵巻に描かれた宴会の場面の会話に若紫や源氏の君の話が出てくるから間接的に判断しただけで、直接的な日時の表現は全くないままである。

その会話とは、左衛門の督「あなかしこ。このわたりに、わかむらさきやさぶらふ」と、うかがひたまふ。源氏に似るべき人も見えたまはぬに、・・・というくだりである。
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写真の絵では、一番右の蚊帳のなかの人物で、右の小手をかざしてなにやらものいう風情の男性が藤原公任(カネトウ):左衛門である。


さらに11月1日を古典の日にしようという提案まででているそうだから驚きである。

(以上は源氏物語研究者の九産大:田村隆先生から今日きいた話)
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by gfujino1 | 2008-10-26 10:08 | 郷土史

遣唐使の時代と九州

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日中関係の正史は遣隋使や遣唐使からはじまるが、その研究者は案外少ないらしい。
10月18日に奈良大学の東野治之先生の話をきいた。岩波新書「遣唐使」の著者である。
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0711/sin_k386.html

遣隋使は600年から4回、遣唐使は630年から19回派遣されており、20回目の894年の計画は菅原道真の意見で停止されている。
その菅原道真が九州大宰府に配流されたのも一つの縁である。
約300年続いたこの制度は中央で計画・人選・実行されたが、最終的な出発地は九州であった。
航路には北路(新羅道)と南路があり、それぞれ対馬と五島から出発した。
第2次、4次には百済舶、呉唐路も試みられたが成功しなかった。

その出発前の停泊地は風待ちのための大きな入り江で、周囲に切り立った断崖のある場所が選ばれた。
文献にある川原、青方、相河、福浦などの地名の場所を調査した資料を示された。地形的には適した入り江であるが、どこも発掘調査などされたこともない場所で、確実な証拠は不明のままである。
遣唐使の全容については明確な講演であったが、古代九州との関連では ちょっとさびしい調査結果であった。せめて留学生で客死した井真成が九州出身の裏づけでも出ればもりあがったと思う。 関西では藤井寺出身の説がもりあがっているが、九州では、井氏が圧倒的に多い熊本県産山村出身説がもりあがっている。
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さらに追加するならば、遣唐使の要望をうけて鑑真和上は沖縄経由で、大宰府に入国した。
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江蘇省と福岡県は友好協定を結んでいるそうで、その文化交流ウイークがアクロスでひらかれ、10月24日には鑑真和上講演会がおこなわれた。
奈良の唐招提寺執事の西山明彦氏、早稲田大学木下俊彦氏、鑑真の出身地の大明寺方丈の能修氏の3人で、パネル討議をふくむ多様な話がきけた。
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和尚、和上、法師、方丈など僧侶の呼び名はいろいろだが、大和上の称号をもらった鑑真は最高位である。
鑑真大和上を鑑真大和に上るとよんだ中学生がいたそうだ。
中国では玄奘が仏教を輸入し、鑑真が仏教を輸出した。
松尾芭蕉が鑑真の生誕1000年紀の1688年4月8日に唐招提寺をおとずれ
 「若葉して 御目の雫 ぬぐはばや」 と 詠んだ。
鄧小平が唐招提寺をおとずれたとき鑑真和上の像をみて、1200年も大事に保存されているのに感激した。
大明寺に2年前、唐招提寺と同じ金堂ができた。
早稲田大学生グループが今年「鑑真記念逆渡航の交流事業」(日中青年交流プロジェクト)で鑑真の故郷訪問を行った。 等等。
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遣唐使の時代は現代につながっていることを実感した。
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by gfujino1 | 2008-10-21 12:51 | 郷土史

世界の人形展

古賀市では「世界のお面展」に次いで、「世界の人形展」が開かれた。
今回はお面よりもこじんまりしたミニ展であったが、石井館長の努力でよく集められたものだと感心した。
その写真をいくつか紹介する。
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わが家にある世界の人形
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by gfujino1 | 2008-10-02 09:52 | イベント