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永浦古墳と鹿部・田渕遺跡は、古賀市のなかでは大きな歴史的遺産である。
発見された当時はかなりマスコミにも採り上げられたが、最近は忘れられている。 永浦古墳は初期の甲兜が発掘された古墳であり、田渕遺跡は磐井の乱のあとに九州で最初にできた粕屋屯倉の跡だろうと推定された大形建物群のあった場所である。 先日の歴史講座では、一応石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代の埋蔵物の総覧紹介があり、いろんな観点から、永浦古墳と田渕遺跡の特徴や発掘当時の資料が紹介された。 そして来年には歴史公園としてこの遺跡の復元が計画されていることが報告された。 写真1は、大形建物群の基礎穴の空中写真、写真2は古代の花鶴川河口と入り江の想像図と永浦古墳の場所、写真3は永浦古墳の甲兜の出土品の状況。 既に新JRししぶ駅には、鹿部山から発掘された経筒などのモニュメントが出来ているらしい。一度でかけてみよう。 ![]() ![]() ![]() ■
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by gfujino1
| 2009-06-30 16:54
| 郷土史
志摩町の来目皇子遺跡を訪ねた足で、すこし東側にある桜井神社にたちよった。2~3kmくらいの距離であろう。
桜井神社の外山宮司の弟さんとは昔からの知り合いで、神社の由来などはよく知っていた。 海岸の桜井二見ヶ浦の景勝は以前に眺めたことがあるが、本殿に参拝したのは今回がはじめてである。 ![]() 境内は広く鬱蒼としている。楠木や杉の古木の大きさには圧倒される。 江戸時代に黒田が福岡入りして、福岡の西の守護神として建設した神社で、建物は当時のままであるから、400年の歴史の重みを感じさせる。 ![]() ![]() ![]() ![]() 今でも正月には周辺の住民のお参りで結構にぎやからしい。また清掃や備品の整備もじもとの協力で充実しているようだ。 近くに九州大学が移転してきたから、次第に人口も増えて、参拝客でにぎやかになるであろう。 ■
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by gfujino1
| 2009-06-30 12:47
| 郷土史
安川電機時代に黒崎には20年以上居住していた。
最近もと職場のOB会が黒崎の料亭で開かれ、その会場の壁には、写真のような江戸時代の黒崎宿古地図が描かれていた。 ![]() 遠景に帆柱山、右手に岡田宮があるので、スケッチ点は黒崎城山あたりである。 この原図は有名な奥村玉蘭の筑前名所図会である。 ![]() 右の岡田宮は有名であるが、中央の丘に黒田社がえがかれているが、具体的な神社は思いあたらない。 同僚も何処だろうとくびをかしげていた。 左下の浄蓮寺は知っているから、位置関係からは鳴水町から紅梅町の間くらいらしい。しかし現在の地図情報で探しても見当たらない。 春日神社や鳥野神社などの名前はあるが、黒田神社はない。 自宅に帰り、福岡県史を読むと、そのなかに遠賀郡黒崎の黒田宮の記事があり、安政二年に御供米10俵が3割減らされたため、もとに戻すよう陳情したことが記載されている。 たしかに存在していたようだが、明治維新後に取り潰されたのだろうか? も少し時間をかけて調べてみようと、ネットサーヒィンでしばらく探していたら次のウエブを発見した。 黒崎宿周辺の歴史が詳しく紹介されている。 http://www.geocities.jp/hitosht/06nagasaki1/03kurosaki.html このホームページによると、春日神社のことを黒田宮ともいうそうだ。黒田長政が入国したので、長政の霊も祀られたようだ。 黒崎祇園の本拠となる神社なので、いろんな名前をもっているようだ。 地形的には浄蓮寺のすぐちかくなのだが、この地図では少し離れた丘の上になっているので、勘違いをしてしまった。地図の書き方が少し誇張されているが、昔は住宅も少なく、丘の上にはっきりと見えていたのであろう。 ■
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by gfujino1
| 2009-06-30 12:03
| 郷土史
米多比出身の村山武先生がなくなられて3年目になる。
先生の顕彰碑ができたことをきいたので、先月でかけてみた。 地元の中学校校長を退職後、古賀町時代の文化協会などの会長などを永年勤められ、生涯教育時代のリーダーとして活躍された。 社会教育功労者として文部大臣表彰をうけられている。 経歴書から推測すると、福岡男子師範在学時代に私はその付属小学校生だったので、ある学期には教生の先生として教えをうけたような気もするが明確な記憶はない。 はっきり記憶しているのは、相の島の歴史見学にご一緒したときで、足場の悪い海岸で少し怪我をされたときのことである。少し出血があったので家内が心配して声をかけたが、戦場での経験からこんなのは怪我ではないと、豪快に笑いとばされた姿は忘れられない。 顕彰碑を建てる習慣は戦前には多かったが、戦後にはすっかり少なくなっている。米多比の人々の地域意識の高さが、この顕彰碑となったのであろう。 ![]() ![]() ![]() ■
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by gfujino1
| 2009-06-26 09:35
| 郷土史
去年の秋から今年の春にかけて、いろいろ新聞で報道された宗像市の田熊石畑遺跡。
地元での説明会なども行われたが、都合がわるくて出席できずに、資料蒐集にとどまっていた。 今日現地だけは見ておこうと思い、一人ででかけた。 宗像高校の敷地の西側近くで旧3号線とJRの間にある場所で、周辺はかなり新しい集合住宅ができている。 調査中なので、防護壁の隙間からのぞき見することになることも予想したが、立ち入り禁止の立て札とロープだけで壁などは皆無で、ゆっくりと眺められた。 Jの字形の広い地形で一面に青いビニールシートが敷き詰められている。 調査中の場所でよくみれれる風景である。 古賀の田淵遺跡より面積は広いだろう。 ![]() ![]() ![]() すでにいくつかのホームページで紹介されているが、弥生時代の墓域から15本の武器型青銅器、古墳時代の掘立柱建物多数が発掘され、いま保存運動が展開されている。 どんな結果になるか楽しみである。 http://munakatakouko.web.fc2.com/tagumaisihataiseki.html ■
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by gfujino1
| 2009-06-26 09:01
| 郷土史
厩戸皇子(聖徳太子)の時代の遺跡としては、九州にあるのは来目皇子の遺跡が唯一であろう。
西暦602年に厩戸皇子の弟である来目皇子が、新羅征伐のための二万五千の軍団を率いて志摩町野北港まで西下してきた。 しかし来目皇子がこの地で発病し亡くなったので、新羅への出兵は中止された。 この歴史をしのんで、志摩町野北にある久米集落の里山に、「来目皇子遺跡」が作られていることは、以前から知っていた。 ![]() 事前調査で、前原市在住の友人にきいたが知らなかったし、現地の畑で作業中の婦人にきいてもわからなかった。一般にはあまり知られていない遺跡である。 YahooやGoogleの地図をたよりに、久米バス停をみつけて、そこでたずねてやっと概略の方向がわかり、そこから久米集落の方にはいって、登り口の案内板をみつけた。 ![]() 約300m小山を登ると、写真のような大小の石碑と説明板が円墳上の平地に建てられている。 ![]() 小さい自然石は高さ90cmで、来目皇子遺跡と刻まれている。昭和34年に西久米氏子により建てられた記念碑である。 ![]() 大きな新しい石碑は「今古俯仰之碑」と、玄洋社社長、福岡市長の進藤一馬の文字できざまれており、彼が中心になって昭和59年に建てられたものである。 ![]() 説明板には詳しい歴史的経緯が記されているが、これは日本書紀の内容の解説である。考古学的な証拠となる出土品は何も見つかっていないようだ。 ![]() 近くに小さな久米神社もあるはずだが、農家の軒先を通っていく路らしく、鳥居や社を発見できなかった。村の鎮守の神と来目皇子の御霊を祭っているという。近くの植安神社は鳥居がすぐ見える場所なので、こちらにはお参りした。 来目皇子の御陵は大阪府羽曳野市にあるそうだ。 わが家から50km位の距離に飛鳥時代に深い縁のある遺跡があるとは、日本も狭いものだ。 背振山の南には、当時軍団に参加していた物部氏の遺構があるらしい。中原町の物部神社や製鉄遺跡に関係する風の神様の綾部八幡などがその名残といわれている。 つぎの機会にでかけてみたい。 最後に久米神社の地図をしめす。来目皇子の遺跡はこの右下の岡の上(赤丸の位置)にある。 ![]() ■
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by gfujino1
| 2009-06-18 17:41
| 郷土史
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